どこで聞いたんだろう。「女の友情、ハムより薄い」。私は人生で友人関係を一番大切にしてきた。そこだけは自信あるし、自他ともに友人を大切にすると認められている。
そんな私が初めてこの「女の友情、ハムより薄い」を聞いたときは、正直「そんなことないし」と突っぱねた。おそらく当時、25歳くらい。
あれから約6年。「そうかもな」と思う今日この頃。友人関係で悩むアラサーさんの少しでも参考になればと思い、このブログを書くことにする。
●目次●
仲良かった人となぜか切れる縁
中学の唯一残っていた友達とも、高校の時の一番の友達とは縁が切れてしまったし、大学の時に仲良くしていた子とも出産してから一度も会えず、疎遠になった。これだけ友人を大事にして来たのに、すごく悲しい事実ではある、が今は仕方ないかな、と受け入れるようにしている。
元はといえば仲良かったけど、言っても当時は学生。 毎日顔を合わせ、大量にある共通の話題から笑い、泣き、苦楽を共にしていた。
それが一変、社会人になると転勤だったり、結婚出産と重なると、あっという間に会えなくなり、いつの間にか疎遠になってしまう。
そこで私が悟ったのは「遠距離は恋人も友人も難しい」ということ。あくまで難しいので、不可能ではない、がやはり会わないことには友情を保つのは努力を相当しないと難しいのである。
そして、ステータスの違うもの同士の友情を続けるのは、双方の思いやりと努力がいるということだ。詳しく説明していこう。
女の友情がハムより薄い原因その1:生活が変わりやすく、会いにくくなる
男性も女性もライフステージとしては 社会人になって、結婚し、子供を設けることに変わりはないんだけど、女性の方がその影響を大きく受けやすい。
男女平等が叫ばれる中だが、結局育休は女性がとるし、苗字は女性が変えることが圧倒的に多い。転勤となれば別居か女性側が仕事を辞めてついていくパターンだろう。
特に結婚後は、家族の変化を一身に受けてしまうのが女性なのである。
なので、物理的にまず、会いにくくなる。前述した通り、友情も、ある程度定期的に会わないとなかなか長続きが難しく、疎遠になる傾向が強い。
特に 出産後は子供が小さいと外に行けなかったり、「昼間限定」「家限定」など限られてしまうことも多く、子のいない独身立場からしたら、言葉は悪いが「不便」になる。そうなると、同じ独身は独身同士自由に遊び、子持ちは子持ち同士の方が物理的にも精神的にも会いやすくなるのだ。
なのでこの友情が薄くなりがちなのは、 ステータスが違う同士に起こりやすい。子持ちと子なし、未婚と既婚などなど。ここが男性だとさほど関係ない。予定があれば出かけれることの方が多いし、身重になることも制限をがっつりされることもない。母親が一日家を空けようと思ったら、周りに気を使いお願いしじゃないと出れない。大きく違うのである。
女の友情がハムより薄い原因その2:話が合わなくなる
ライフステージが変わるごとに影響を受けやすいことは先述の通りだが、それに伴い、話題も変わってくる。女性というのは基本「共感」を軸に話をする。悩み相談に答えを求めるのではなく共感を求めるのもこのためだ。
そうなると、ステータスの違うもの同士、共感できるだろうか?できないことはない。でも、 お互いがちゃんと相手を尊重する気持ちを持っていなかったら、一気に話が合わなくなるのだ。
独身でも既婚の立場になって考えてみる、共感してみる、既婚でも独身の立場を思い出してみる、共感してみることが大切なのだ。
共感する・しないで話しやすさ、会話の楽しさに雲泥の差が出る。それは誰もが経験したことがあるのではないか。私はこのことから、男性には無理なのだと判断し、男性と「楽しい会話」をすることを諦めつつあるくらいだ(どんなんやねん)。
共感の有無を除いても、単純に生活がまるで違うので、興味も変わる。興味のない話をお互い楽しんで聞けるか。ここが、友情が続くかどうかのポイントになるといっても過言ではない。
女の友情がハムより薄い原因その3:嫉妬やマウンティングが知らぬ間に起こりやすい
共感して話が聞けていても、定期的に会っていても、疎遠になることもある。それは、嫉妬・マウンティングだ。
「女性に相談しても本当に信じない方がいい」なんて言う人もいる。幸せな女性に相談すれば別だが、もし相手が不幸せと感じている場合、相手にだけ幸せになってほしくないと無意識に違うアドバイスをしたりするから、というもの。
もちろんこれは友情の深さにもよるはずだ。本当に仲いい子には、とにかく幸せになってほしい。私もそう思う。
が、しかし、こんな経験はないだろうか。
「うわ、この子結婚したら私置いてきぼりや」。
思ったことがないと言えばうそになる。(私の場合)。だからって、仲いい子の幸せは願いたいのでもちろん親身に相談には乗るが、やっぱり心の奥そこに焦りのような感情がわいたりもする。
ということはだ、ステータス違う同士が話していたら、無意識に妬みや羨望のような感情が湧くことは十分にありうるのだ。
例えば失恋した独身の友達を既婚の友達が親身に慰めたとして、躍起になっていたら「あんたに何がわかるん!」みたいに言い返してしまう、思ってしまう事だってあるかもしれない。
旦那の浮気を相談して親身に独身が聞いていても「いいよな、これから相手選べるし、この人にアドバイス何てできるわけない」って思われるかもしれない。
無意識のうちに嫉妬や、マウンティングされた風に捉えてしまうチャンスは結構あるのである。
女の友情がハムより薄い原因その4:男に左右される人も結構いる
既婚未婚だけがハムのように友情が薄くなるわけではない。例えば未婚同士でも彼氏のいる・いない、両方いても彼氏依存型とそうでない型だと、結構ひずみが出やすい。
約束していても彼氏を優先してしまったりする人、実は結構いる。以前「それの何が悪いの?」と言われた経験まであるほどだ。(苦笑)
で、そういう人に限って別れたら泣きついてきたりする場合もあったり。もう、信用できなくなりますよね。
男のいないときだけ友達なんて、依存型じゃない方の女性や彼氏いない側からしたら「はあ”!?」って話ですよ。そもそもそんな限定的なの、本当の友情だとは思えないしね。
なので、男に振り回される人・されない人が仲良く居続けるのも難しい。お互い割り切って「こいつはこういうやつだ」と思えればいいけど。
女の友情を保つ方法
じゃあ、女の友情を保つにはどうしたらいいんでしょう?簡単に言えば上記のようなことにならないことを心がけ、思いやりを持つことが一番です。ですがもう少し具体的に方法を列挙したいと思います。
隣の芝生は青く見えるを念頭に置く
なんのこっちゃと思うかもしれませんが、お互いの立場が違う場合、時にうらやましくなったりしてしまうこともあるでしょう。そんな時は 「隣の芝生は青く見える(でも実はいろいろある)」と自分に言い聞かせておくことです。
お互い色々大変だけど笑って乗り越えていこう、のようなスタンスで付き合える友達ならいいですね。もちろん時に真摯に、時に明るく。
連絡は気づいたら取ってみる
連絡も取らず会わずだとどうしても女の友情は疎遠になりがち。頻繁でなくとも、相手に興味がありそうな話題を送ってみたり、自分から思いついたタイミングで連絡を取ってみましょう。
連絡が来た方も嫌な気は全くしません。むしろ、どうしてるか気になりつつも、話題が見つからなかったり、タイミングが分からないだけ、という事もよくあるものです。
比べない
これはご法度です。人生十人十色。みんな違うし、大変さ、幸せさ、何もかも本人しか本当のところは分かりません。
「こんなにこの子は○○なんだ」とか比べて落ち込むのははっきり言って時間の無駄に他なりません。人は人、自分は自分。自分を強く持ってください。
依存しない
「うちらニコイチだね~」になりすぎるのも問題。片方のシチュエーションが変わったときに、大きくぐらつくからです。お互い楽しみつつ、一緒にも楽しみを共有できる関係がいいですね。
もちろん相談が必要なことは相談すればいい。それでこそ友情も深まるもの。ただ、「彼氏代わり」のような依存の仕方はやめといた方がいいです。
今の友人関係がしんどい場合
実際に今疎遠になってなくとも、「会いたくないな」「気が進まないな」という友人がいる場合、はっきり言って無理することはありません。
あなたの時間は有限です。無限じゃない。毎日働いていたり家事していたり、その時間をのぞいたらかなり限られているでしょう。そこに「気の進まない友人」と会う時間を入れる必要はどれくらいあるでしょうか?
アラサーあたりから、 「友人関係の断捨離」も必要になります。仕方ないんです。気の進まない相手を手放して「何度あっても楽しい、癒される」友人との時間を大切にしましょう。
今私の周りに残っている友人は、「会いたい」と思える友人だけです。気の進まない友人は、会うのを渋っていたらいつの間にか疎遠になっていました。笑
女の友情はハムより薄い?まとめ
大事なのは、一緒に過ごす時間がプラスか、マイナスか、それだけです。マイナスを感じながら一緒にいるなんて社会人ならばもったいないから。
依存せず、比べず、お互いが気持ちよく過ごせるようにお互い心がけるといいでしょう。
その根本は一言で言うと「親しき中にも礼儀あり」なのかもしれませんね。そして時に「隣の芝生は青い」ことも思い出すこと。
40歳になっても60歳になっても、末永く続く友人は大事にしましょう。