「海外で働いてみたい」「海外で恋してみたい」「1年くらい海外に住んでみたい」そんなふうに思うあなた。せっかく興味があるのなら、具体的にいくタイミングを考えてみましょう。
というのはワーキングホリデーは年齢制限があるからです。いつでも行けるものではありません。しかも、一度このタイミングを逃してしまえば、海外で制限なく働くことは極めて難しくなります。
●目次●
ワーキングホリデーの年齢制限
海外で働くことができるビザシステム、ワーキングホリデー。通称ワーホリ。非常に人気のプログラムですが、参加に年齢制限があります。下記ご覧ください。全部30歳までです。
名前 | 年間発給数 | 年齢制限 |
アイスランド | 30 | 18~30 |
アイルランド | 400 | |
アルゼンチン | 200人 | |
イギリス | 1000 | |
チェコ | 400 | |
チリ | 200人 | |
カナダ | 6,500人 | |
オーストリア | 200 | |
オーストラリア | 制限なし | |
ニュージーランド | 制限なし | |
スペイン | 500人 | |
スロバキア | 400人 | |
デンマーク | 制限なし | |
ドイツ | 制限なし | |
ノルウェー | 制限なし | |
ハンガリー | 200人 | |
フランス | 1,500人 | |
ポーランド | 500人 | |
ポルトガル | 制限なし | |
韓国 | 10,000人 | |
台湾 | 5,000人 | |
香港 | 1,500人 |
オーストラリアに関しては、前々から35歳に引きあがるという噂がありますが、今のところ日本人のビザは引き上げられていません。カナダは2018年11月より、35歳までワーキングホリデービザの対象が引き上げられたようです。
実は物理的に31歳(オーストラリアは32歳)までワーキングホリデービザで滞在できる
ワーキングホリデービザの申請条件は、「31歳の前日までにビザを申請していればOK」。
例えば2019年10月1日に31歳を迎える人の場合、2019年9月30日までにワーキングホリデービザを申請していれば、31歳になってからでも海外に住むことができます。
※ただし、オーストラリアでセカンドビザ(2年目のビザ申請をしたい場合も、1つ目のビザ申請と同じ条件なので、31歳までにセカンドビザを申請しないといけません。この点は注意が必要です。
ただし、申請から発給までの期間も数日~数か月と国によって、場合によって異なります。さらに書類不備があった場合、31歳前日に申請していると通らなくなってしまうので、物理的に可能でも前もって早めに申請しましょう。
ワーキングホリデーに行くタイミングベスト3
では、30歳のいつまでにワーホリをするのが賢いのでしょうか?その後の展望を含めたうえで、周りの経験談をもとにランキングにしました。ご参考にどうぞ!
ワーホリに行くタイミングベスト1:学生の間
何事も若いうちに経験するのが一番!というのはもちろんですが、学生の間に休学するなどしてワーホリをした場合、自分の海外に対する向き不向き、今後の人生について決めるヒントをたくさん得られるからです。まだまだ日本は「新卒主義社会」。学生の間にワーホリをし、単なる語学留学ではなく仕事も経験して日本に帰国し就活した場合、ほかの学生とは違う視点で物事をとらえる力がついているので、面接においても有利に働きます。
- その後のキャリアの可能性が広がる
- 自分の適性が海外で生活、労働をしてみることで新たにわかる
- その後海外が合っていると感じた場合、卒業後も別の国を転々とワーホリで渡り歩ける
- ワーホリ前の資金繰りがキツイ
- 友人と同じタイミングで卒業できなくなる
- 遊ぶだけで返ってきた場合就活には有利にならない
ワーホリに行くタイミングベスト2:24歳~26歳
大学を出てからの場合、2年~4年社会人経験を積んでからワーホリに参加するパターンです。一度社会に出て、何らかの職種に従事していた場合、その仕事が向いていたにせよいなかったにせよ、自分の適性を学生時代よりも把握している状態です。さらに、海外においては何事も「経験」がベースのため、仕事を探すうえでも日本の社会を経験したという事が言えれば強みになります。
- 社会に出てからの「経験」があるので仕事を得やすい
- 自分の適性を学生よりも把握している(社会人経験から)
- 貯金もあるので気持ち的に余裕をもったワーホリ生活ができる(貯金はある程度しておきましょう)
- ただただ遊びながらバイトしていた場合、帰国後の就職が難しい
- 女性の場合、日本に帰国して婚活する場合周りより少し出遅れていることになる
- 周りの友人とのキャリアや人生のギャップを感じてしまう逆カルチャーショックになる恐れあり(※逆カルチャーショック➡日本に帰国してからカルチャーショックに陥ること)
ワーホリに行くタイミングベスト3:29歳~30歳
いわゆる「ギリホリ(ぎりぎりのワーキングホリデー)」です。このタイミングは、男女ともにあらゆる面において「人生の分岐点」になります。まだ結婚していない場合、一度海外に行って、自分を見つめなおすのもいい機会。そして、この「ワーホリ」の権限を使える最後の年だからこそ、行きたいと思うなら思い切っていくべきです。
- 社会に出てからの「経験」があるので仕事を得やすい
- 貯金があるので余裕を持ったワーホリ生活が送れる
- 婚活も兼ねることができる(日本に比べて海外はアラサーでも年齢が不利になりにくい)
- 30を超えて帰国するため、帰国後の就職が難しい
- 女性の場合、出会いなく帰国した場合の婚活市場は最強に厳しい
- 海外ライフに目覚めてほかの国に行きたくてももうワーホリでは行けない(年齢制限)
ワーホリへの準備:語学力をあらかじめある程度あげておこう
ワーホリに行くなら、時間があれば少しでも語学力をあげておきましょう。
語学学校に通える期間も国によって違いますが、数か月通ったところで、ゼロから100にはなりません。留学で語学がどのくらい上達するかは、スタート地点によって全く異なります。
実際に私が留学した時も、初級スタートメンバーは、「とりあえず意思疎通」は出来るようになっていたものの、発音もがっつり日本人で、ゆっくりカタコト話せるのが限界でした。(努力具合によってもちろん差があります)
中上級からスタートしていたメンバーは、現地出身と間違えられるくらいの流暢さは身につけてました。(これも努力で変わります)。
さらに、話せるのと話せないのでは、現地で得られる仕事も変わります。
せっかくだったら、英語環境で働きたくないですか?「英語で働きたい」「しっかり稼ぎたい」と思うなら、現地のオーナーが経営するお店や会社で働くのが一番。
アジア人オーナー経営だと、違法の賃金(最低賃金以下)で雇っているお店も多くあるからです。
ワーホリへの準備:帰国後の就職に困らないために「目的」と「目標」を設定しよう
ワーホリ後の就職を懸念して1歩踏み出せない人もたくさんいるでしょう。でも、きちんとワーホリに「目的」と「目標」を定めていき、それを達成して帰って来るのであれば、就職先は必ずあります。
なぜ「目的と目標」が必要なのか。
ワーホリは、まだまだ企業、人によっては「遊び」と考えている人も少なくありません。実際のところ、ワーホリは自由度が高く、極端な話、旅行だけしまくって帰って来ることも可能なのです。
働くのだって、日本人の経営するお店などで働き、英語力も伸ばさず旅行だけして帰って来ることも可能です。もちろんそれでも海外で1年間いるわけですから得られるものはたくさんありますが、採用側としては「遊んでいた」とみられてしまう可能性が高いです。そこでしっかり「反撃」するために、目的と目標を持っていき、それを達成したというストーリーを自身で作る必要があるのです。
目的例
- 「語学力」を付ける
- 語学力だけでなく、現地で実際に働くことで働くという概念を広げる
- しっかりと働き方、海外の人との接し方、語学力を付けたうえで、帰国し、海外営業職に転職する
目標例
- 現地の人が運営する店で働く(ローカルジョブ)
- 帰国後のTOEICは800点を目指す
- 字幕なしでテレビが見れるようになる
目的、目標を定めてワーホリに参加することで、自身のモチベーションも全く違います。ある程度語学力つけないと帰れま10的な、自身にノルマを課すことをおすすめします。
ワーホリに行きたい自分の気持ちを尊重しよう
国際化が進んできていて、留学する人口も増えているとはいえ、まだまだ「海外に住むのは怖い」と思っている人も多数います。そんな中あなたは、手間もお金もかかる「ワーホリ」に行ってみたいと感じているんです。
海外の働き方は日本とはまた違います。それも国によって異なります。カナダに行けばチップがあるし、オーストラリアに行けばみんな仕事したがらないし・・・笑
なぜ年齢制限があるのかと憤りを感じることもありますが、こればかりは変えられません。年齢はお金で買えません。行けるのは今だけなんです。結婚してもワーホリは現実的に考えると不可能に近いですし、身軽で若い今だけの特権の制度なんです。
ワーホリに行くべきタイミングと準備まとめ
ワーホリに行きたいと思ったら、まずは前向きに検討してみましょう。人生いつからでも遅くないとは言いますが、ワーホリは別です。システム上、行けるのは今だけ。
10年後後悔しない選択肢を考え、答えを出すことをおすすめします。
そしてワーホリに行きたいと決めたら、まずは語学力を磨きましょう。
まずは評判のいい留学のプロに相談してみましょう!