部署移動、転職、就職をした時に一番大変なのが「新しい仕事を覚えること」。
もちろん常識的に、必死でメモとって、なるべく先輩に同じことを聞かないように進めていくんだけど、人間、 そんな簡単に全て細かいところまで記憶できません。私は転職をかれこれ4回繰り返し、今5社目なのですが、毎度のことながら、最初の仕事覚えは苦労するわけです。
ですが、 苦労しながら一つの最強の仕事記憶法を発見しました。みんな気づかずに経験してます。してない人はきっといないでしょう。
これさえ知れば、あなたは明日からの慣れない業務により前向きに取り組むことができるようになります。
●目次●
人間誰しもが持ち合わせる「感情」の記憶術を利用する
人間がしっかり物事を記憶するのは、実は感情が有効なんです!
「は?」って思わずに聞いてください。幼少期でも学生時代でもいい、 「怒られたこと」とか「めちゃくちゃ嬉しかったこと」とかって、今でも思い出せませんか?
私は数学が苦手で、数式なんぞほとんど覚えてないですが、中2の図形の単元で、好きな人と隣の席で相談しながら解いていたというあま~い記憶だけは鮮明に残っておりますw
そう、この感情を利用するんです!これを利用しないなんてもったいないんです!ロボットじゃない私たちみんなに備え付けられているんだから!
感情記憶を利用して仕事を覚える方法: はじめての失敗を恐れるな
これにつきます!失敗から学べとは昔の人はよくいったもんです。理にかなってるんですよ実は。もちろん仕事を学んで、一発でその通りのことをこなせられればそれが一番楽ですが、そう簡単な仕事ばかりじゃないでしょ?
大前提として覚えていてほしいのは「失敗して当たり前、人間だもの」っていう話です。でも、「失敗してしまった。あーあ。」で終わってしまってはもちろんダメ。
失敗した時の「感情」と反省をセットで一緒に覚えるんです。
仕事で失敗したら少なからず「やばい」といった焦りの気持ちや「上司に報告したくない」という後ろめたい感情、「怒られる」といったビビリの感情、何かしら出てくるはず。
で、その感情が起こった要因の仕事内容って、次からしっかり頭に入ってるんですよね。ちゃんと反省さえすれば(これは大事)。
そうですよね。そうなります。
もちろん、簡単な一度聞けばわかること、シンプルなタスクもすべて失敗してたらただの「仕事できないやつ」認定されてしまうので、失敗しないように努力することは大前提として非常に大事です。
ですが、 最善の注意を払い、真摯に仕事していたにもかかわらず起きてしまうミスは、むしろ覚えるチャンスなんです!
同じ失敗はよくないけど、はじめての失敗は、本来日本でも歓迎されるべきなんです!
私はいまだに、新卒の会社で直属の上司に言われたことが忘れられません。 「一通り失敗していいよ。出なきゃ学べないから」。
そして言葉の通り、その上司は私のはじめてのミスに関しては、責めず、どうすればよかったか私に考えさせ、解決策を背中で見せてくれました。
その人にとって私ははじめての部下だったのですが、なんとできた教え方をしてくれた上司なんだろう、と今でも密かに尊敬しています。
嘘だと思うなら、自分の業務内で思い返しながらやってみてほしい。
なかなか覚えられず、何度もノートを見返しながらしていた業務。ある日ふとしたことでミスが発覚し、上司に注意された。次の日からは、ノートを見なくてもその業務内容が頭に入っていた。
こんなこと少なからずないですか?これは、 感情の記憶術の仕業なんですよね。
体験談:怒られるショック療法で覚えたことは忘れない
かくいう私も、今転職仕立てで、絶賛教育を受け続けている最中です。私の仕事は英会話講師なのですが、そのレッスンを自分で受けもたせてもらえるのは、会社のGOがでてから。
今は先輩講師に、手順や、やり方をレクチャー受けているのですが、やはりなかなか色々なレッスンもあるので一筋縄には覚えられないんですよね。
で、厳しい講師の先輩に、手順のミスをほかの研修生の前で指摘されました。決して怒鳴られたわけでもなく、指導されただけだったのですが、 私は講師の先輩に対してビビっていたので、復習してても覚えられなかったことが、その後はどれだけ時間が経っても忘れずに明確に覚えています。
怒られた内容も、どうするべきだったかも。そのショック療法のおかげで、翌週のどうレッスン研修時は、指摘を受けた箇所は褒められました。
この事件があったおかげで私の感情記憶論は確信に変わりました。
仕事を覚えている人たちよ、失敗を恐れるな、指導者よ、初の失敗は愛をもって軽いショックを与える指導を
だから今仕事を新しく覚えている人は、失敗を恐れず、一生懸命やってほしい。そして、指導する側の人は、「はじめての失敗」は、相手が適度にビビるくらいの指導をすると、一発で覚えてもらえると思います。
もちろん、愛をもって指導してくださいね。研修受ける側の身からのささやかなお願いです。