日本の「新卒ブランド」社会は時代が変わりつつある今もまだまだ健在。でもすごく疑問に思うことがある。
だって働き出して今4社目だけどまだ本当にやりたいことなんて定まってないのに、二十歳やそこらでわかるわけなくない?なのに、実際自分のやりたいことと違って転職しようとすると必ず「後悔するよ」という脅しを受ける世界。
そりゃあ理想論で行けば、最初っから自分のやりたい仕事、もしくはやりがいを感じられる仕事について、ずっとその会社で全うするのがいいのかもしれない。
だけど、そうじゃなかったら、もう人生終わりか?って言われたらそんなわけない。だから今日は、転職常習犯と化した私が、新卒で入った会社を辞めるまでに至った経緯とそれを振り返って今思うことを率直に伝えたいと思う。
こんなふうに私と同じように今悩んでるあなたにむけて。本当に赤裸々なので、個人的な部分がいらない方は目次(↓)で、「今の私が振り返って思う事」をクリックしてもらえればOK♪
●目次●
私が新卒の会社を選ぶまで
まずは少し、私が新卒の会社に入る経緯をお話ししよう。就活を始めたのは大学3回生の2月。今と違って、当時は10月ごろにはみんな目の色変えて就活色に染まってた。当の私は、オーストラリアに大学3回生の1月までいたので、ノー天気に帰ってから就活を始めた。
私が条件として挙げたのはたった以下の通り。今やすごく浅はかだったなと思う。
- 英語が使える
- 関西圏
- 出来れば旅行関係、商社もありかも
何を隠そうこれだけです。今の私で言えば少なくとも福利厚生とか、従業員数とかしっかり見るとこ見ろよ!って思うんだけど、当時は年間休日って何?レベルで就活してました。
リクナビの新卒の説明会やらなんやら参加しながら「やばいな~」と友人と話す日々。早い子は4月に就活終わったり。方や私は某大手旅行会社全部受けてみたけど、全滅した。で、いよいよ中小企業も見ていかなきゃな、となったのが5月終わりごろだっただろうか。
そこで、小さな会社だが面白そうな商社を見つける。その会社のスペックはこんな感じ。
- 海外営業職
- 従業員20名ほど
- 輸入輸出両方取り扱っている
- 輸出のカスタマーは世界中にいる
- 大阪にある
- 年間休日105日程度
- 給料22万
- 扱っている商材が興味のあるもの(会社が特定されるのを防ぐため言えません)
実際の面接は2回。1回目は外国人の人と話すことと志望動機など、次が役員面接。で、見事内定獲得。
って言うのがすごく素直な気持ち。あまりにも嬉しすぎて、こっぴどく振られた元カレに自分へのご褒美で電話したら、別れて初の彼女ができたことを告げられ撃沈したのは思い出(笑)
確かに職種はすごく興味深かったけど、休み大好き人間の私としては、入る前に有休消化率とか、年間休日とか、今後の自由度を図るために支社や従業員数の多いところももっと見るべきだったと思うね。これはマジで。職種には、今振り返っても文句はありません。
チヤホヤされた新卒ぴちぴち時代
上司は今でもこれまで生きてきた中で一番いい上司だったなと思える人だった。覚えることだらけで毎日必死にノートをとっていた。なんたって新卒は「FAXを流しといてね」の「流す」に「???」となるくらいだから、本当に青かったんだろう。
小さな会社に当時の4月入ったのは私ともう一人の同期のみ。当然めちゃくちゃかわいがられた。女の先輩も4人ほどしかいなかったがかわいがってくれ、旅行にも一緒に行くほどの仲になっていた。
土曜出勤もあったり、残業代が出なかったり、夜遅くまで時々会議があることに不満は持っていたものの、仕事自体は「つまらない」と思うこともそんなになかった。今振り返っても、あの時の仕事は続けていれば面白かっただろうなと思う。
この頃は「辞めたい」なんて一つも思わなかった。
たった一人が私を恨みだしたせいで、会社の半分が敵に
あの出来事がなかったら、もしかしたら今でも会社にいたのかもしれない。でもあの日があったからこそ、私の今があるんだなあとも思う。(怖い話ではないので安心して下さい)
事件当日
なんたってすごくチヤホヤされてたから、先輩にご飯に連れ出してもらうこともちょいちょいあった。たまたま出身大学が同じ先輩(当時30過ぎ)がいて、「今度焼肉おごったげるよ!いいとこのやで」といわれていくことに。
美味しい焼肉をたんまりごちそうになって、お礼を言いまくる私。先輩から「じゃ、カラオケでも行くか」といわれ、カラオケ大好き人間な私はカラオケについていくことに。
カラオケルームに入ると、先輩が照明を暗くした。たわいもない話をしながら、なかなか歌にたどり着かない。そして先輩が話し出す。
みたいな押し問答が繰り広げられた。暗いカラオケの室内で、横に並ばれて、前のめり状態で。簡単にたとえ会社の人でも2人きりにならない方がいいんだと学んだ瞬間だった。
翌日からプチいじめスタート
まず、朝会社に行って挨拶をしても、昨日の先輩に無視される。「昨日断ったか・・・」と誘いながら業務を遂行する。明らかに、悪口を吹き込んでそうな光景をその日何度も目にした。吹き込む相手は、私をかわいがってくれている女の先輩たち。
あれが悪口だったことぐらい猿でもわかるだろう。それ以降、突然かわいがってくれていた女の先輩一人の態度ががらりと変わった。当番でも嫌な仕事を私に押し付けたり、言い方がすごくきつくなったり、無視したり。
私の上司がその男の先輩よりも職歴が上だったのが救いで、上司がいる時は平和だった。
でも上司は営業職。外に出ると、私に聞こえるように男の先輩が「あいつ(私)がさぼらんか見張っててや!」と。別にさぼったこともないのに。何ならがたはみんな雑誌公に読むくらい位の雰囲気だったのに。
そして、上司の外出中は、私の業務と関係ないものを次々に押し付けてきた。「いろんなこと出来るようになってもらわないとね」みたいな。
たった1日免許更新で有休を申請したらガチギレされる
その糞先輩は、小さな会社の中の総務を一人でこなしていた。当然有休も彼に言わないと紙をもらえない。本来有休は、とる権利があって、その内容を会社に知らせる必要はない。だが執拗に問い詰めてくる糞先輩。
ちなみにこの時点で、当然私は上司には許可とってたんだけどね。
結局その後も少し言い合いになり、切れた先輩は会社から出ていった。(その日だけね)。周りもドン引き。反抗した私が悪いみたいに。
新卒の私が退職・転職を決めた理由
確かに少し嫌がらせ受けたくらいで、辞めるに匹敵する理由までは行きませんでした。上記のことだけでは。でも、時々糞先輩が「俺人殺せると思うんだよね」とか言ってたのもあって、恨まれるのが怖かったのもあります。
何より私が転職を決めた最大の理由は、支社がなく、従業員はたった20名ほど。糞先輩と私はたったの9個差。つまり、そいつと離れられるのは少なくとも私が51歳になったときという計算になる。そこまでは到底耐えられない、と。
その時に思いました。「会社選びに人数も必要だな」と。もちろん小さな会社が悪いんじゃないです。でも、こういうこともあるんだなと。人間関係がうまくいかなくなったら地獄だったり、仕事でたとえば大損とかをしたらもう居場所がなかったり、悪口言われてても耐えるしかなかったり。
一番の理由は逃げ場がなく、糞先輩とあと30年ほど一緒に働かなければならないことでした。そのほかにも有休のあまりの取りにくさや、残業代が出ないことが「小さい会社だから」の一点張りなところなどが疑問となり、英語もメール以外ほとんど使わなかったので、もっと英語も使えるところに行こうと初めての転職を決意したんです。
新卒の転職から6年。振り返って今悩んでる人に伝えたいこと
新卒時の転職って、すごく不安でいっぱいだと思います。しんどい就活時代を終え、やっと入った会社で、何もかも教えてくれた会社。周りに頑張ってる人だっているし、自分だけおかしいんじゃないか?とか、少なくとも3年はいてみるべきなのか?とか。
実際私もその後3社経験して、今、最初の会社と条件比べても、正直当時の会社の条件はそんなに悪くなかったし、業務内容は今よりもずっと面白かったです。仕事内容は好きでした。でも、辞めたことを後悔してるかといえば、してません。
転職する人にはする人の、しない人にはしない人しか見えない世界があって、どちらを選んでも、あなたは反対の世界を見ることはない。自分が一度に選べるのは一つだけだから。だから、今の自分に聞いてほしい。「嫌な気持ちを我慢してでも、やっぱりここで成功したいのかどうか」と。
人生は一度きり。それもいつ終わるかなんてわかりません。いやいや辛いまま働くのって、自分にとって得策なんでしょうか?
もちろんどこの会社に行ったって嫌なこともしんどいこともありますが、耐えれる辛さと耐えられないつらさがあるはず。我慢し過ぎて、うつになって辞めていった友人も知っています。
自分の中の「嫌」は、自分自身のSOSのサインかもしれないんです。一時の感情で決めることはお勧めできませんが、嫌だと継続的に思うのなら、転職の道も考えるべきだと思います。
在職中も仕事を探すことはできるので、まずは転職サイトに登録してみましょう。新卒の時と同じように、やっぱり天下のリクナビNEXTが情報量多いです!暇つぶしに求人見るだけでも案外楽しいですよ♪
そして、就活の時と違って、転職エージェントを利用することができます。履歴書・職務経歴書のアドバイスから、自分に合う求人まで探してくれ、サポートをすべて無料でしてくれます。(エージェントは、内定が決まれば会社から多額の報酬をもらうので、臆する必要なしです)。
私はパソナキャリアを使いました。まだ転職のノウハウが分からない中でもしっかりサポートしてくれたので、転職しやすかったです。