冬といえばカニ。関西人ならば一冬に一度は食べたいと思う人も少なくないのではないだろうか。
このブログでは過去にも美味しいかに宿レポートを公開してきたが、今回ついに、筆者自身がカニの最高峰とも言えるカニソムリエのいる澄風荘(しょうふうそう)に泊まってきたのでレポートしたい。
手っ取り早くいい宿ランキングが知りたい人は過去のこの記事が参考になるのでどうぞ。
では早速レポートしたいと思う。
●目次●
そもそもカニソムリエって?
カニソムリエとは、浜坂の美味しい松葉蟹を世に知らせるためにできた、カニのスペシャリストの資格です。
取得には3年間にわたり30回ほどある研修を乗り越え、さらには試験に合格しなくては行けないという難しい関門があります。
カニにあうお酒を知っていたり、食べ方はもちろん、カニに関するあらゆる情報を知ったスペシャリストさんなんですね。
カニソムリエの宿澄風荘(しょうふうそう)とは
浜坂というカニの名地で、カニを広めるために平成17年に発足したカニ団体。37人ものカニソムリエさんが在籍しているらしいです。
とにかく当たり前ですが 知識が豊富で、なんとなく食べていたカニの本当に美味しい食べ方も教えてもらうことができます。
- 住所:兵庫県美方郡新温泉町浜坂1856-1
- TEL:0796-82-4401
- アクセス:JR山陰本線・浜坂駅~徒歩4分
- 駐車場:あり
- チェックイン:15時
- チェックアウト10時
- 外湯無料券ももらえる
澄風荘お泊まりレポート
一泊二日で行きましたが、せっかくなら満喫したいと思い、大阪を9時半ごろ出発!ただ、日曜日ということもあって、ちょっと渋滞してる部分もありました。休日の宿泊で行くのであれば、早めに家を出ることをお勧めします。
澄風荘に行く前の道のり【ランチ】(いらなければ飛ばしてください)
そして、せっかくだからと昼過ぎに浜坂付近のカフェでランチをしました!
ランチセットでピザを頼んだんですが、あなたが澄風荘に行こうとしてるならマジでおすすめしません!いや誤解しないでくださいね。ピザはすごくおいしかったんです。何の文句もないんです。が!!!
目的はあくまで澄風荘のカニです。そのためにはしっかりお腹を準備万端(ペコペコ)にしないといけません。なのに、ボリューミーなイタリアンを食べてしまったため、3人とも後々焦りました。
澄風荘チェックイン~かにまで
ランチを終えて、ちょうど15時に宿到着。チェックインと実際に泊まる場所は違いました!民宿と聞いていたから、お布団かな?と思っていたら、ちゃんと3人分のベッドが並んでいたんです!
そして、1階にお風呂があるにも関わらず、外湯の無料チケットをいただきました。そのお風呂も2か所あって、一つは徒歩圏内、もう一つは車で行かないといけないけど外湯がある所でした。
色々相談した結果、せっかくなので温泉は浸かりたいが、食べた後は運転したくないとのことで、外湯にカニ食べる前に行くことに。後々振り返っても、これが一番いい方法だったかなと思います。少しでもお風呂に入った方がお腹すくし。
浜坂のあたりは正直本当に観光名所的なものはありません。ですが海は近いので浜辺に海を見に行きました。
そしてここで女3人、いろんな競争(30メートル(?)浜辺走とか)をして、お腹をとにかくすかせました(お腹が4時ごろの時点で減ってない人にはお勧めです)
その後、スーパーに夜中の部屋飲み用のお菓子やお酒を買いに行き、お風呂へ。
外湯があるのでゆっくりできました。なんだかんだ1時間は遣ってたな。そして帰ったらちょうど19時!お腹空いてない人は、19時スタートがおすすめ!
いざ、カニを食す
さて、ここからはいよいよこの度の本番、カニです!
今回は松葉かに&ズワイカニお気軽プラン【かに旅】(両方楽しめる)にしました。(今はないみたいです。松葉ガニか、ずわいガニかどちらか選んでそれぞれコース予約ですね)
先に松葉ガニで攻めます!(焼きガニ)
澄風荘のいいところは、カニのクオリティももちろんなのですが、カニソムリエさんが実際に実演しながらカニの食べ方を教えてくれるところです!
どのころ合いでお皿におろすか、どうやってカニスプーンで身を出したらいいか、全部見せながら教えてくれます!
そして、今までにも何度もカニは食べてきましたが、教わって食べると「今までの食べ方は間違っとったんかー!」って衝撃を受けること間違いなしです。
焼きガニは立派な松葉ガニ。本当に身がしっかりしています。
松葉ガニは、15年ほど生きるのもいるそうで、形がズワイガニに比べても大きいです。年月をかけて身がしっかりしてくるので、しっかりカニを感じることができます。
当然時間がかかる(10年以上)ので、ズワイガニ(種類は同じだがまだ若い)に比べたら、値段も高くなるんだそう。
新鮮だからこそ、半生くらいの状態で食べれるんです。食べるのに必死!
コースには、カニの刺身はないのですが、新鮮過ぎて、焼きガニに使うカニを冷水に漬け花を開かせ、刺身のように食べることもさせてもらえます!
この間を見ているのも本当に楽しい!
(※カニ刺しがついてるコースもあります)
そして、カニ味噌焼きも作っていただき、それぞれ同じカニでも味が違うことに感動を覚えます。
そしてそのカニ味噌を小さじ2杯分くらい残しておくと、甲羅酒にしてもらえます。
これも一瞬あぶったり、未経験なことばかり。
ものすごい量のカニを食べ終えたと思ったら、今度は焼く部分をテーブルで覆って、ガスコンロ登場。
ここからは、カニしゃぶです。お野菜もカニだしが効いてて本当においしい。ただ、このあたりからはお腹のキャパとの戦いになります。
ですが、カニ雑炊という死ぬほどおいしいものがまだ待っているので、そこも頭に入れながら、食欲ある人に頑張ってもらいつつフィナーレを迎えましょう(筆者は食欲ある側なので頑張る側でした)。
最悪、カニ雑炊は明日にしてもらうこともできるそうです。ですが、朝ごはんも豪華だし、やっぱり締めとしてその日に食べたいので、私たちはその日の夜にいただきました(一応参考まで!)
食べきれない懸念がある人へのオプション
正直なところ、食欲は女性の中ではかーなーり旺盛な2人と、食欲控えめの3人メンバーで行きましたが、最後はみんなお腹がはじけるんじゃないかってくらいおなか一杯になりました。
なので、食欲に自信がない、食べきる自信がない人は、あらかじめお願いしておけば、持って帰れる茹でガニにして用意してもらえるそうです(事前に問い合わせてみてください!友人が何度か言ってるので聞いたまでです)
カニ食後・・・部屋飲みはできる・・?
もちろんこれは人によるとは思いますが、私たちはできませんでした。大量に買い込んだにも関わらず、です。それは悪い意味ではなくて、それだけカニを楽しませていただいた証拠なのですが。
なので、もししっかり買い込まなきゃと思っているようであれば、行く相手とよく相談して下さい。筆者はポテチのビッグパックでも一人で夜食べきっちゃうぐらいお菓子大好きですが、一口も手を付けられませんでした。恐るべし。
家族風呂?も堪能しました
外湯いけなかった!なんて人も安心してください。澄風荘は、お風呂もついてます!普通の、広い家のお風呂って感じで、温泉感は皆無ですが、実は温泉がひいてあるんだそう。
必要な場合は栓をして湯口をひねり、しばし待ちます。ただ、これが源泉だからか、相当熱いので、水も結構一緒に混ぜないとしばらくは入れませんwしっかり湯加減を確認してから服を脱ぐことを強くお勧めしますw
忘れてはいけない、朝ごはんも豪華です
夕食のカニのコースのことで頭がいっぱいになりがちだが、実は朝食も豪華で美味しいんです。
ただ、夕食の胃の負担が大きい人もいると思うので、この旅行には胃薬がある方がいいかもしれません(せっかくなら朝ごはんもしっかり楽しみたいですよね)
カニ好きな人(何度か宿でカニを食したことある人)はぜひ行ってほしい
澄風荘に関しては、人気すぎて、正直土日の予約は1月くらいまで11月に見たときは埋まってました。なので、非常に早めの予約が必要です。
日帰りもあるので、カニがどうしても食べたい!待てない!って方は、日帰りも検討してみてはいかがでしょう。
私は2月に日帰りでこちらに食べに来たので(贅沢にも今年2回目w)、そちらも自信を持ってお勧めできます!(回し者じゃないですよ!)
ただ、カニを初めて宿に食べに行くという人であれば、もう少し普通に温泉とかで出るカニを楽しんでから来た方がいいかも。
なんでかって?ここのカニを知ってしまうと、他たぶん行けなくなります!それくらいおいしいです。なので、ある程度「いいかに」を味わえる舌を養ってからくる方が、あなたのためです(お前は誰やねん)。
カニの宿を選ぶのに迷う際は、友人のガチのカニオタクが選んだ10選の宿もぜひ参考にしてみてください。