コロナが蔓延しだしてもう早3年目…。誰がコロナになっても驚かないくらいには浸透していた。ただ、まさか自分がかかるとは、やはり思っていなかった。
30代前半で、運動もしていて食欲旺盛、風邪もめったに引かない体質だったので、「自分は大丈夫」と正直思っていた節もある。
実際に、今のオミクロン株は「軽症だ」と言われている。「軽」とみると、軽いものをイメージするかもしれないが、実際は、風邪よりは確実に「重」い。ならない方がいいに決まってる。
というわけで、大阪に一人暮らしの筆者が、今回コロナで苦しんだこと、そして受診先を選ぶ際の注意点など、自分があとから調べて分かった反省点も加味して共有しておこうと思う。
●目次●
0日目(発症日):起きてからしばらくして違和感
この日は会社はシフトが休みだったが、朝別の仕事でオンラインミーティングがあったので、普通に起床し、業務を行った。昼過ぎに、喉に違和感を覚える。気づけば体も少しだるい。
体温を測ってみると、7度ちょいだった。平熱も6度後半なのでそこまで上がっていたわけではない。
ただ、翌日の仕事のことを考えると、陽性ならば早く休みを知らせないといけないので、どうするべきかしばし迷った。まだ、歩き回る元気はこの時にはあった。
無料抗原検査キット予約&受け取り方法
大阪府のコロナ疑いについて調べると、どうやら、軽症で、検査したい場合は無料で検査キットがもらえる対象の薬局があるらしい。ただこれもとにかくわかりにくいので、ココから飛んでもらえばすぐPDFが見れる。
住所や営業時間、受け取り方法も載っているので、自分の住んでいるところに近いエリアから順にみていくといいだろう。私の場合、まだ元気のあるうちに取りに行きたかったので、近さ二の次、今すぐやっているところに電話を掛けた。だいたいが電話対応、時にファックスのところもあった。
で、実際に受け取りに行く予約をする。その際に、身分証明のできるものを持ってくること、薬局についたら入らずに外から電話をかけることを言われた。
約束通り外から電話をかけると、店舗のガラス越しに身分証明を見せ、中からマスクと手袋をした薬剤師さんが、手だけ突き出して検査キットを渡してくれた。そりゃあ、感染疑いある人に挨拶もしたくないよね。完全な汚物扱いだったけど仕方ない笑。
無料抗原検査実施
実際にもらった説明書を見ながらやってみる。
とりあえず棒(スワブ)を鼻から2センチほどのところまで入れ、回転させ、少し時間をおいて液を取る。
両方の穴を同じ棒でやってから、検査液につけ、よく振ってから検査キットに3滴たらす。
最初は全体が紫色になるが、しばらくすると、CまたはTのどちらかに線が入る仕組みだ。一応15分ほど待ったが、最初と結果は変わらなかった。陰性だったのだ。
ただ、体調は悪くなる一方。頭も喉も痛いし、倦怠感もある。夜に、別の仕事を入れていたが、それもできそうにないように思えてきて、キャンセルしてもらうよう依頼を入れた。翌日行く会社にも、行けないかもしれない可能性をこの時点で伝えた。
病院検査が可能か調べる
夜7時を過ぎてようやく「やはり病院で検査した方がいいのでは」と思えてきた。自分のやり方が間違っている可能性もあるし、明らかに症状がコロナだったからだ。
一昔前までは、医者にかかるのも一苦労だったが、今は、コロナ外来を受け付けている会社は一覧化されている。こちらからすぐ見れるので、必要ならば参考にしてほしい。
私の地域では、木曜日にやっていないところが多く、私が行きたいのは木曜日なので、しまったと思った。最初から受診を考えていれば、水曜日で受け入れはたくさんあったのに。さすがに19時を過ぎるとどこも受け付けてはくれなかった。
母に連絡し、差し入れしてもらう(食欲なし)
疑いがある以上買いにも行けないと思ったので、連絡して、しばらくの食料を差し入れしてもらった。この時点で、食いしん坊なのに食欲はなく、何も食べていなかった。
とりあえず水分補給は必須だと考え、ポカリスエット、オレンジジュース、お水、お茶など、とにかくしっかり摂取した。
この時点で熱は7度5分ほど。熱がしんどいというよりは、倦怠感と頭痛が酷かった。コロナと相性の悪いと言われる鎮痛剤は避け、ひたすらアセトアミノフェンの頭痛薬を摂取した。
夜中何度も起きる
体力がないと寝られないというのは本当で、なかなか長時間眠れなかった。細切れに起きて、気晴らしに少しipadでYoutubeを見てまた寝落ちし、また起きてを繰り返した。
汗がそこまで出るわけでもなく、ただ頭痛はしつこかった。頭にタオルを巻いたら少し和らいだ(温めるといいらしいので参考までに)。
1日目:しんどさMAX。病院受診(抗原検査)を決意
朝起きて、いくら昨日の検査キットが陰性だったからといって、会社に行く気にはなれなかった。でも、会社を休むならば、病院に行かないと示しがつかないと思い、またコロナ外来の病院リストから病院を探し、電話した。
遠くまでは歩けないと思ったので、近くでPCRやっているところを探したが、どこも今、切らしている感じだった。昨日と同じ抗原検査になるが、医者がやれば違うかなと思い、抗原検査を受けることにした。
電話で聞かれたのは、発症日時と症状、そして連絡先と名前くらい。そこで予約をし、すぐに病院に向かった。
病院の対応は意外と普通
昨日の薬局のように腫物扱いされるのかと思いきや、もう慣れてるのだろう、非常に日常の対応だった。奥の個室へ通され、連絡先や住所、ワクチン接種の有無と回数、体温などを記入させられた。
その後しばらくして、お医者さんにスワブ(棒)を鼻の奥に突っ込まれ、しばらくグリグリされてから待機した。自分でやった時より奥深いので、やはりやり方が足りなかったのか。ただ、抗原検査は、症状が出てすぐだと結果が出にくいらしく、検査する前にも「昨日発症ならきっと結果出るね」と言われた。
その後あっけなく「陽性だね」とのこと。注意事項の紙をもらい、発症日を0日起算として7日間は自宅待機を言われた。その場でお会計をして終了。ここで思う、「あれ?コロナって公費じゃなかったっけ?」
注意したいコロナ外来選び
ここで私の犯したミス。現在コロナ外来の中にも公費で受けられるところと、そうでないところがある。なので、くれぐれも電話で公費で受けられるか先に確認した方が損はしない。病院は大っぴらに公表することはできないらしい。ただ、電話口でなら聞けるとのこと(ネット情報なので分からないが)。
薬も出なかった。カロナールか、アセトアミノフェンあたりを飲むといいよ、と言われたくらいだった。このコロナの治療薬がないのがきっと未だに猛威だと恐れられてる理由だと思う。
薬はもらおう
後から聞いた話だが、薬は無料でもらえるようだ。私は解熱剤の話しかされず持っていたので断ったが、友人に聞くと、喉の痛み止めや咳止め、漢方なんかもくれる病院もあるという。市販で買えば1種類1000円弱はしそうな感じなので、これを断ったのは後悔している。なので、あなたはぜひ薬の件は聞いてみてほしい。
帰宅後、職場に陽性を報告
陽性になってしまったので、まずは職場に結果を報告。1週間の自宅待機となった。
この時点で熱は38.2度。普段熱出ないからしんどかった。頭痛はマシになったため鎮痛剤は飲まなくても済んだ。イベルメクチンを1錠飲んだ。
倦怠感はすごかったが、排泄はできるし、息苦しさまではなかった。
MY HER-SYSは必ず登録
病院でコロナと診断されると、病院を通じて保健所に携帯の番号が知らされ、そこからMY HER-SYSのシステム登録依頼がSMSで通知されます。病院では案内の紙をもらうため、もしショートメッセージが受け取れない人はQRコードから飛ぶようにしましょう。
ここで、日々自分の健康状態を報告します。報告と言っても該当項目を選ぶだけなので、1分もかかりません。
大事なのは、このシステムに登録することで、後々保険や会社提出を求められた時も、療養証明書としてこの画面を使うことができます。(上の画像の一番下の「療養証明書を表示する」のところを押します)。
自宅療養で保険適用される期間はもうあと少しですが、証明書はいつ必要になるか分かりません。必ず登録しましょう。
寝たり起きたりしながらずっとベッドの上で過ごす
とにかくこの1日目が一番しんどかった。食欲もないので、水分だけ取って、動画を見ながら寝落ちし、起きては動画見を繰り返したが、座っているのもしんどいのでずっと寝た切りだった。
夜には体温は37.1度まで下がっていた。少し食べれる気がしたので、差し入れでもらったおかゆも食べた。
あまりにも汗びっしょりで気持ち悪かったので、シャワーに入ってから寝ることにした。お風呂に入る元気が出たのはよかった。
この頃から、倦怠感は薄れてきたものの痰が入った咳が酷くなる。
2日目:熱はなし。痰の入った咳がひどい
8時間くらいぶっ通しで眠れた。1日目と比べたら進歩だ。食欲も出てきたため、おかゆと卵豆腐を口にした。
オレンジジュースも美味しいと感じられるし、味覚に異常はない。デザートにプリンも食べた。
ただ、咳をすると痰が上がってくるのが感じられる。でも出せるかと言われれば出せない。ただ、息を吸うときにもその痰が邪魔になって、一瞬窒息するかと思ったのは怖かった。体が悪いものを出そうとしているということなんだろうけど。
倦怠感は徐々に薄れ、座っていられるようになったので、座って動画を見たり、スマホをいじったりしていた。
昼過ぎには汗かいた自分の洗濯物を選択する元気まで出てきた。
夕方母が第二の差し入れをしてくれ、松屋の牛丼を勢いよく食べた。久々の固形物だったが、特に胃が痛くなることもなく、時間を空けてサラダも食べた。何ならデザートにピノのアイスも食べた。食欲はどうやら元通りだ。
友人から電話が来て1時間半くらい喋っていた。ただ、声がガラガラで、誰か分からないレベルではあったが。
3日目:痰の咳が抜けない
身体が起きた時からだいぶ軽くなり、二度寝したいと思わなかった。
そのまま起きてスマホをいじったり、バランスボールに座って動画を見ることもできた。
食欲もあるのでおかゆを食べ、プリンも食べた。あとは本当に咳だけ・・・頼む。これが抜けなきゃ出社もできない。
友人が差し入れを袋一杯に持ってきてくれた。その中にかつ丼があったので、晩御飯に食べた。こちらも問題なく完食。食は本当にもう問題ない。あと本当に、咳だけ・・・。
4日目:痰の咳が抜けないが体は復活
痰の咳は抜けないが、それ以外は元気になったので、自宅でパソコンを触る気力も復活した。
4日目は、家から出れない事以外は、日常と変わらぬ生活を送ることができた。ここまでくると、ホントに「コロナ休暇」感が出る。要は、体は元気なので、休みを楽しめる(動画見るくらいだけど)わけだ。
5日目:謎の下痢
元気になったと思ったのもつかの間、4日目の夜に母からの差し入れで牛丼とサラダをモリモリ食べたら、翌朝5日目、ひどい下痢に襲われた。1時間に3回ほどトイレにこもった。
でもこれはコロナが原因かと言われると微妙だ。なにせ、調子に乗ってご飯を一気に通常食に戻したので、体が受け付けなかったのではないかと推測している。
そのため、5日目はあきらめて食をおかゆに戻し、おやつは食べなかった。
6~7日目:あとは痰だけ
咳の絡んだ痰はなかなか終わりが見えない。出勤までの完治は無謀な気がしてきた。とはいえもう体は元気なので、コロナになったことのいわば後遺症だとは思うのだが。
お腹はおとなしくおかゆを食べたので通常運転に戻った。ホント、腸がバロメーターというのは分かる気がする。
ただ、痰は白血球の菌と戦った勲章(死骸?)と聞いたので、咳止めでは止めない方がいいと思い、薬はやめておいた。
発症から2週間後
ようやく、ほぼほぼ痰の混じった咳もでなくなり、ずっと話していたら痰が絡む程度になった。これは完全に体の感染後の清掃処理だと思っている。
それにしても、やはり「コロナは風邪」説もあったが、風邪にしてはしつこすぎるので、いくら7日間お休みになってしんどいのが最初の3日だけだとしても、二度と罹りたくはない。
ちなみに今回のコロナ原因は・・・
国の指定する「濃厚接触」で感染したわけではない。感染元の人間は分かるのだが、その人との会話は、部屋のドアを開けたまま行っていた。もちろんマスクも常時していた。
ただ、その人との接触時、相手はものすごく咳をしていたこと、そして、共通で触らなければいけないものが多数あり、空気感染なのか、そのあと私が顔を掻いてしまったりして粘膜から入ったのかは分からない。
ただ、恐怖を覚えるほどに咳をしており、だからこそ翌日の体調不良ですぐにコロナを疑った。今回私は仕事中にかかったが、やはり、咳をしている人は注意した方がよさそうだ。喘息とか持病の人は気の毒だと思うが、誤解を持たれないように近くにいる人にはできるときは弁解する方が恨みを買わないのでは?と今回のことで思った。
でもこれでいかに、マスクで感染が防げないか、国の言う「密室でマスク無しで15分以上会話を濃厚接触」の定義がただの定義に過ぎないかが少し伝わればいいなと思う。
もちろん時代はwithコロナだし、過剰に恐れすぎる必要もないが、ただ、「軽症」と謳われているほど、かかったら「軽」いものでもなかった。少なくとも私は二度と罹りたくない。ので、コロナ対策はより注意してやっていこうと思う。
元々、空気清浄機のカルテックのマイエアーをぶら下げていたのに、最近面倒でしていなかったのだ。復活後は、ちゃんと真面目に充電して毎日携帯しようと思う。なんたって職場の第一波、第二波の集団感染はこれで防げてたから。ご参考までに載せときますね。